2008年 03月 21日
黄昭堂先生 (留学二百四日目) |
その後、淡水に戻り、李登輝前総統が主催するシンクタンク群策会に行き特別講義を受ける。一つ目の講義は台湾独立建国聯盟の黄昭堂主席の選挙分析。内容は、一月の立法院選挙での民進党大敗の原因、馬英九の弱点と謝長廷逆転勝ちの可能性についての話であった。
国民党の腐敗に倦んだ民衆が民進党に期待したにもかかわらず民進党もスキャンダルに塗れてしまったのが敗因との分析に加え、陳水扁総統の夫人と娘婿のスキャンダルの真相について話を伺えたのが面白かった。民進党に逆風が吹く中、黄先生は、馬英九のアメリカ永住権の問題、一中市場と中国の学歴承認によって大陸から物や人が流れ込むのではないかという不安、国民党の立法院議員の民進党選挙事務所への押し入り事件やチベット弾圧などで民進党に逆転勝ちの光が見え始めてきたという話しで、参加者らを鼓舞していた。
黄先生の話で一番印象に残ったのは、一月の選挙では民主的な投票で国民党が選ばれたのでありこれまでの軍と秘密警察による独裁とは違うと民主主義の定着を評価しつつも、台湾には票を安売りしているという現実があり本当に民主化したとは言えず恥ずかしいとの言葉。黄先生としては制度としての民主主義が定着したことを喜ぶ一方で、台湾人の自己確立を不十分であるのではないかと危惧されておられるようであった。
黄先生には新聞社でのインターンシップを斡旋していただいたり、本を貸してくださったりと、いろいろとお世話になっていたのだが、公選制の講義を拝聴したのは今日が始めて。非常にわかりやすく、面白い話で、もし機会があれば総統選挙の結果の分析も選挙終了後に改めて伺いたいと思うのだが。
国民党の腐敗に倦んだ民衆が民進党に期待したにもかかわらず民進党もスキャンダルに塗れてしまったのが敗因との分析に加え、陳水扁総統の夫人と娘婿のスキャンダルの真相について話を伺えたのが面白かった。民進党に逆風が吹く中、黄先生は、馬英九のアメリカ永住権の問題、一中市場と中国の学歴承認によって大陸から物や人が流れ込むのではないかという不安、国民党の立法院議員の民進党選挙事務所への押し入り事件やチベット弾圧などで民進党に逆転勝ちの光が見え始めてきたという話しで、参加者らを鼓舞していた。
黄先生の話で一番印象に残ったのは、一月の選挙では民主的な投票で国民党が選ばれたのでありこれまでの軍と秘密警察による独裁とは違うと民主主義の定着を評価しつつも、台湾には票を安売りしているという現実があり本当に民主化したとは言えず恥ずかしいとの言葉。黄先生としては制度としての民主主義が定着したことを喜ぶ一方で、台湾人の自己確立を不十分であるのではないかと危惧されておられるようであった。
黄先生には新聞社でのインターンシップを斡旋していただいたり、本を貸してくださったりと、いろいろとお世話になっていたのだが、公選制の講義を拝聴したのは今日が始めて。非常にわかりやすく、面白い話で、もし機会があれば総統選挙の結果の分析も選挙終了後に改めて伺いたいと思うのだが。
by TaiwanBlog
| 2008-03-21 12:30
| 民国97年3月