2008年 05月 21日
四川地震の募金 (留学二百六十六日目) |
さすがは国民党の馬英九が総統に就任するほど中国に傾いてきているだけのことはあり、四川地震については大きなニュースとして取り上げられている。大学の正門近く、MRTの駅、コンビニなどあらゆるところで募金活動が行なわれているが、とても外国の地震への募金とは思えないほどの熱の入りようである。募金を呼びかけるポスターの地図を見ていると、台湾が中国の一部であるとしか思えなくなってくる。
このことについて、心ある台湾人は遠慮がちに疑問の声を発している。
確かに、地震の被害者を助けたいという気持ちは私にもある。しかし、本当にこの義捐金が被災者に届くのか私にはわからない。援助したくとも中国政府を信用できないので、募金をすることができない。また、このまえのミャンマーのサイクロンへの募金活動と比べ、四川地震がらみの活動があまりにも大規模だというのも気にかかる。四川地震はまるで国内で起きた地震であるかのような気さえしてくる。
確かにその通りである。1999年の台湾大地震の際、中国は、紛らわしい名前で募金活動を行なったり、外国の募金を台湾に直接渡さず中国を通すようにしたりしていたという。にもかかわらず、台湾はいま大々的に中国を助けようといっているのである。確かに、台湾人は優しく思いやりにあふれた人たちなので過去のことは水に流そう、というつもりなのかもしれない。しかし、中国の台湾への仕打ちを考えると、すこしお人よしすぎるのではないだろうか。
確かに被災者を助けたいという精神はわかる。また、一方で、台湾での活発な募金活動に台湾の大陸への一方的な片思いと感じ不安を覚える人もいるのである。大陸と急接近している最近の台湾を見ていると、私も不安と失望を感じざるを得ない。
このことについて、心ある台湾人は遠慮がちに疑問の声を発している。
確かに、地震の被害者を助けたいという気持ちは私にもある。しかし、本当にこの義捐金が被災者に届くのか私にはわからない。援助したくとも中国政府を信用できないので、募金をすることができない。また、このまえのミャンマーのサイクロンへの募金活動と比べ、四川地震がらみの活動があまりにも大規模だというのも気にかかる。四川地震はまるで国内で起きた地震であるかのような気さえしてくる。
確かにその通りである。1999年の台湾大地震の際、中国は、紛らわしい名前で募金活動を行なったり、外国の募金を台湾に直接渡さず中国を通すようにしたりしていたという。にもかかわらず、台湾はいま大々的に中国を助けようといっているのである。確かに、台湾人は優しく思いやりにあふれた人たちなので過去のことは水に流そう、というつもりなのかもしれない。しかし、中国の台湾への仕打ちを考えると、すこしお人よしすぎるのではないだろうか。
確かに被災者を助けたいという精神はわかる。また、一方で、台湾での活発な募金活動に台湾の大陸への一方的な片思いと感じ不安を覚える人もいるのである。大陸と急接近している最近の台湾を見ていると、私も不安と失望を感じざるを得ない。
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by TaiwanBlog
| 2008-05-21 19:30
| 民国97年5月