2007年 12月 29日
台湾おもしろエピソード集8 (留学百二十一日目) |
本当は今日も新光三越あたりに買い物でも行こうかと考えていたのだが、懐具合が寂しいので外出を控え、おとなしく履歴書を書いたり、本を読んだりして過ごすことにした。
今日のように書くことがなくて困ったときのブログの記事は、例によって「台湾おもしろエピソード集」。日頃の日記では書くことができなかった小ネタを紹介するもこのコーナーも今回で八回目である。今回は、街角で見つけたちょっとしたエピソードをば。
未来の乗り物
未来の乗り物といっても、台湾新幹線こと台灣高速鐵路(高鐵)のことではない。新幹線ならば誰でも気軽に乗ることができる。私が台湾で見かけて衝撃を受けた未来の乗り物とは、今世紀最大の発明と言われた電動立ち乗り二輪車セグウェイのことである。目撃したのは、10月頃に台北の銀座ともいわれている頂好をぶらついているときである。
私にはセグウェイの魅力はなかなかわからないのだが、それでも珍しいには珍しいのでまじまじと眺めていた。また、周りの台湾人の視線もセグウェイに釘付けになっていた。みなの注目を一点に集めながら、そのセグウェイは歩くよりは早く自転車よりは遅い程度の速度で高級ブティック街を悠然と走り抜けていった。
MRTの中の香具師
士林夜市からの帰り、MRT木柵線で衝撃的な光景を目撃した。なんとMRTの車内で化粧品の実演販売を行なっている男がいたのである。
スーツでビシッと決めて化粧品の売込みを行なっていると書けば、胡散臭い詐欺まがいのキャッチセールスのようなにも思えるが、そのセールスマンが醸し出すい雰囲気はもっと泥臭いいかがわしさ。いわゆる宣伝屋のような雰囲気だが、啖呵売りのように威勢のいい口上を披露しているわけではなく、人目につかないようにこっそりと商売している。
透明のプラスチック製の化粧箱から取り出したるはチューブ入りのクリーム。これを塗り込めば、一元銅貨もほらこの通り、ピカピカに。お嬢さんの手もさらに麗しくなること請け合いです。そちらのおばあさんもこれを使えば十年いや二十年くらいは若返りますよ。いまなら特別にお安くいたします。
といった感じのことを、大台北を走る新交通システムの中で大真面目に実演しているのであるが、その行動と場所柄のミスマッチがなんとも滑稽で面白い。売込みを受けている若い女性の二人組みも老夫婦も、反応に困りつつも内心笑いをこらえるのに必死の様子。周りの乗客らも面白がってニヤニヤ見ている。
結局その場では誰も買わなかったのだが、彼はMRTを島とする宣伝屋なのか、あるいはどこかで実演販売をしてきた帰りに気まぐれで声をかけていただけなのか。台湾といえどもこの手の形態の商売は、テレビの通信販売か路上の屋台、あるいは夜市あたりでなければ難しい気がするのだが。
今日のように書くことがなくて困ったときのブログの記事は、例によって「台湾おもしろエピソード集」。日頃の日記では書くことができなかった小ネタを紹介するもこのコーナーも今回で八回目である。今回は、街角で見つけたちょっとしたエピソードをば。
未来の乗り物
未来の乗り物といっても、台湾新幹線こと台灣高速鐵路(高鐵)のことではない。新幹線ならば誰でも気軽に乗ることができる。私が台湾で見かけて衝撃を受けた未来の乗り物とは、今世紀最大の発明と言われた電動立ち乗り二輪車セグウェイのことである。目撃したのは、10月頃に台北の銀座ともいわれている頂好をぶらついているときである。
私にはセグウェイの魅力はなかなかわからないのだが、それでも珍しいには珍しいのでまじまじと眺めていた。また、周りの台湾人の視線もセグウェイに釘付けになっていた。みなの注目を一点に集めながら、そのセグウェイは歩くよりは早く自転車よりは遅い程度の速度で高級ブティック街を悠然と走り抜けていった。
MRTの中の香具師
士林夜市からの帰り、MRT木柵線で衝撃的な光景を目撃した。なんとMRTの車内で化粧品の実演販売を行なっている男がいたのである。
スーツでビシッと決めて化粧品の売込みを行なっていると書けば、胡散臭い詐欺まがいのキャッチセールスのようなにも思えるが、そのセールスマンが醸し出すい雰囲気はもっと泥臭いいかがわしさ。いわゆる宣伝屋のような雰囲気だが、啖呵売りのように威勢のいい口上を披露しているわけではなく、人目につかないようにこっそりと商売している。
透明のプラスチック製の化粧箱から取り出したるはチューブ入りのクリーム。これを塗り込めば、一元銅貨もほらこの通り、ピカピカに。お嬢さんの手もさらに麗しくなること請け合いです。そちらのおばあさんもこれを使えば十年いや二十年くらいは若返りますよ。いまなら特別にお安くいたします。
といった感じのことを、大台北を走る新交通システムの中で大真面目に実演しているのであるが、その行動と場所柄のミスマッチがなんとも滑稽で面白い。売込みを受けている若い女性の二人組みも老夫婦も、反応に困りつつも内心笑いをこらえるのに必死の様子。周りの乗客らも面白がってニヤニヤ見ている。
結局その場では誰も買わなかったのだが、彼はMRTを島とする宣伝屋なのか、あるいはどこかで実演販売をしてきた帰りに気まぐれで声をかけていただけなのか。台湾といえどもこの手の形態の商売は、テレビの通信販売か路上の屋台、あるいは夜市あたりでなければ難しい気がするのだが。
by TaiwanBlog
| 2007-12-29 20:30
| 民国96年12月