2008年 02月 27日
臭豆腐 (留学百八十一日目) |
台湾の料理は基本的に何でも美味しいのだが、それでも唯一苦手とする料理が存在する。留学生仲間の日本人口を揃えて「どこが美味しいのかわからない」と語り、台湾人学生は「これの美味しさがわからないのは非常に残念」と哀れみの表情で語るその料理とは、夜市や街角で強烈な臭気で通行人に存在を強く訴える、あの「臭豆腐」である。
台湾に来た直後に話のネタにと淡水の屋台で上げたタイプの臭豆腐を食べたのが、私の臭豆腐との始めての出会い。そのとき食べたのは比較的臭くないものだったためそこまでひどくはなかったが、それでもあの臭豆腐独特の味と匂いはどこが美味しいのかまったくわからなかった。
その後あちこちであの匂いをかいでいるうちに、臭豆腐への嫌悪感は増していき、その後は周りに臭豆腐は嫌いであると公言し臭豆腐を避けて過ごしてきた。臭豆腐の味自体は独特な味ではあるものの食べられないというほどではなく、むしろ味よりも食べ物であるとは思えぬ匂いがどうもいただけない。
そもそも臭豆腐の匂いと味はどのようにして作られるのかまったく知らなかったので、ウィキペディアで調べたところ、「植物の汁と石灰等を混合し、納豆菌と酪酸菌によって発酵させた漬け汁に豆腐を一晩程度つけ込んだ物。豆腐自体の発酵はほとんどしていないが、豆腐表面の植物性タンパク質が漬け汁の作用で、一部アミノ酸に代わって、独特の風味と強烈な臭気を発するようになる」とのことである。
作り方についてはわかったが、なぜこの臭豆腐が台湾で人気なのか、何が臭豆腐の魅力なのかは依然としてわからない。そこで台湾人の友人に尋ねたところ、確かに匂いは臭いが、匂いと味は別物で、味は絶対に美味しいのだとのこと。
もちろん台湾でも好き嫌いの分かれる食べ物であるが、若者や女性も含めて多くの台湾人が美味しいおいしい、なぜ日本人が嫌うのかわからないなどとといっているのを聞くと、自分の認識が間違っているのではなかろうかという気になってくる。「臭豆腐=臭い、まずい」という認識が揺らぎ始めると、初めて食べた屋台の物がまずかっただけではなかろうか、実は美味しいのではなかろうか、と気になりだしてくる。とはいえ自発的には食べる気にならず、二度目のチャレンジに乗り出すきっかけにもなかなかめぐり合わなかった。
しかし先日阿水と士林夜市に行ったときに、怖い物見たさでフライタイプの臭豆腐を食べることになってしまう。しかし、阿水は臭豆腐は苦手で少し食べただけで直ぐにギブアップ。大半は私が食べることになる。阿水とは、台湾料理は何でも美味しいがやはりこれだけは好きになれないなどと話ししながらも、心では香菜の香りや白菜の味わいと臭豆腐の取り合わせはなかなかいけるのではないかなどと臭豆腐へのイメージが変わり始めていた。
そして、今日大学院の友人と夕食を食べたときにフライタイプではなく鍋タイプの臭豆腐にチャレンジすることになった。臭臭鍋専門の店ではないので、みなの反応を見ると「美味しい」わけではないそう。しかし、私はそもそも臭臭鍋に美味しさなど期待しておらず、不味くなければいいと思って口に運んでみると、そんなに臭くない。これはこれで美味しいのではなかろうかと思える程度の味と匂いで、私の「臭豆腐=まずい」の認識は変わってしまった。もっとも「臭豆腐=臭い」というのは変わりようのない事実なのだが。
台湾に来た直後に話のネタにと淡水の屋台で上げたタイプの臭豆腐を食べたのが、私の臭豆腐との始めての出会い。そのとき食べたのは比較的臭くないものだったためそこまでひどくはなかったが、それでもあの臭豆腐独特の味と匂いはどこが美味しいのかまったくわからなかった。
その後あちこちであの匂いをかいでいるうちに、臭豆腐への嫌悪感は増していき、その後は周りに臭豆腐は嫌いであると公言し臭豆腐を避けて過ごしてきた。臭豆腐の味自体は独特な味ではあるものの食べられないというほどではなく、むしろ味よりも食べ物であるとは思えぬ匂いがどうもいただけない。
そもそも臭豆腐の匂いと味はどのようにして作られるのかまったく知らなかったので、ウィキペディアで調べたところ、「植物の汁と石灰等を混合し、納豆菌と酪酸菌によって発酵させた漬け汁に豆腐を一晩程度つけ込んだ物。豆腐自体の発酵はほとんどしていないが、豆腐表面の植物性タンパク質が漬け汁の作用で、一部アミノ酸に代わって、独特の風味と強烈な臭気を発するようになる」とのことである。
作り方についてはわかったが、なぜこの臭豆腐が台湾で人気なのか、何が臭豆腐の魅力なのかは依然としてわからない。そこで台湾人の友人に尋ねたところ、確かに匂いは臭いが、匂いと味は別物で、味は絶対に美味しいのだとのこと。
もちろん台湾でも好き嫌いの分かれる食べ物であるが、若者や女性も含めて多くの台湾人が美味しいおいしい、なぜ日本人が嫌うのかわからないなどとといっているのを聞くと、自分の認識が間違っているのではなかろうかという気になってくる。「臭豆腐=臭い、まずい」という認識が揺らぎ始めると、初めて食べた屋台の物がまずかっただけではなかろうか、実は美味しいのではなかろうか、と気になりだしてくる。とはいえ自発的には食べる気にならず、二度目のチャレンジに乗り出すきっかけにもなかなかめぐり合わなかった。
しかし先日阿水と士林夜市に行ったときに、怖い物見たさでフライタイプの臭豆腐を食べることになってしまう。しかし、阿水は臭豆腐は苦手で少し食べただけで直ぐにギブアップ。大半は私が食べることになる。阿水とは、台湾料理は何でも美味しいがやはりこれだけは好きになれないなどと話ししながらも、心では香菜の香りや白菜の味わいと臭豆腐の取り合わせはなかなかいけるのではないかなどと臭豆腐へのイメージが変わり始めていた。
そして、今日大学院の友人と夕食を食べたときにフライタイプではなく鍋タイプの臭豆腐にチャレンジすることになった。臭臭鍋専門の店ではないので、みなの反応を見ると「美味しい」わけではないそう。しかし、私はそもそも臭臭鍋に美味しさなど期待しておらず、不味くなければいいと思って口に運んでみると、そんなに臭くない。これはこれで美味しいのではなかろうかと思える程度の味と匂いで、私の「臭豆腐=まずい」の認識は変わってしまった。もっとも「臭豆腐=臭い」というのは変わりようのない事実なのだが。
by TaiwanBlog
| 2008-02-27 13:30
| 民国97年2月