台湾留学ブログ

寮の設備 （留学百八十九日目）

来たときにはあまりの古さに愕然としたが、暮らしているうちに寮生活にも次第になれ今ではむしろ快適に思えるようになってきている。しかし、寮の設備がしょっちゅうのように壊れるのには、いまだに閉口させられている。
私の部屋の窓ガラスがはじめから壊れており、修理を依頼してから実際に修理されるまで約三ヶ月要したというのは以前書いたとおり。さすがに共有の設備に関しては、壊れてから一週間から二週間ほどで修理されるが、それでも次から次へと何かが壊れるので、常に何かが使用できないという状況である。
今年に入ってからだけでも、シャワーの個室のドア、洗濯機、冷水機が次々と故障し、配水パイプまで水漏れを起こすと、ひどい有様である。まあ、どれも複数用意されているので、故障しても別の物を使えばいいだけなのだが、それでもこれだけ物が壊れるというのはやはりどこかおかしいといわざるを得ないだろう。

引越し （留学百七十六日目）

昨日、冬休みの間生活していた仁愛學苑から信義學苑に引越しした。冬休み中は旅行で忙しく、実際に仁愛學苑で寝泊りしていた期間はそんなに長くもないのだが、それでもいざ引越しするとなると、いつの間にやら仁愛學苑にもすっかり慣れていたことを発見する。
信義學苑に戻ってしばらくは少し違和感を覚えたが、荷物を整理しているうちにもとの部屋に戻ったという実感がわいてくる。寮の古さはどっちもどっちだが、信義學苑のほうが少しだけ部屋が広く、シャワーの湯量も多い。来たときは、古さと汚さにギョッとしたが、さすがに半年も住めば、特に古いとも汚いとも感じなくなった。
しかし残念ながらまだインターネットが使えない。しかし、そろそろ語言中心の試験があり、勉強に専念せねばならぬので、ネットサーフィンをしている場合ではなく、ちょうどよいとも言える。

引越し （留学百四十五日目）

冬休み中はほとんどの学生が郷里に帰るため、寮を効率的に運営するため居残り組みは一つの寮にまとめられる。私もこれまで住んでいた信義學苑を引き払い、仁愛學苑に引っ越さねばならぬ。引越し時間は今日の7時半から12時までなのだが、私は10時まで語言中心の授業がある。そのことを昨日寮の幹部に訴えてみると、あっけなくその場で手続きをしてもらえることになり、鍵もそのときに引き渡された。そのため本や書類の類いはすでにすでに寮に移しているのだが、大量の衣服と細々したにはまだぜんぜん手をつけていない。同じ大学からきている日本人留学生やその友達にも手伝ってもらったが、引越しに一時間半近い時間を取られてしまった。
仁愛學苑も信義學苑と似たり寄ったりの寮なのだが、細かい点は異なっている。まず、部屋がさらに狭い。ベッドの幅も狭く、布団がはみ出してしまう。窓ガラスもすりガラスではなく普通のガラス。前の部屋よりもよい点は、天井が高いこととデスクが少し広いことか。洗面所、トイレ、シャワーは一つにまとめられており数も少ない。しかし、部屋の数も少なそうなので仕方がないともいえる。信義學苑では洗濯機と乾燥機は各棟の突き当たりに各階一ずつ設置されていたが、仁愛學苑では階ごとにバルコニーにまとめて設置されている。これは信義よりも仁愛のほうが便利そうである。

そろそろ引越し （留学百三十日目）

寒假（冬休み）中はほとんどの学生が実家に帰り、寮暮らしを続ける学生は激減する。現在、男子寮は四つか五つほどあるのだが、効率的に寮を運営するため、冬休み中は仁愛學苑にまとめられる。留学生も例外ではなく、私も1月22日に引っ越さねばならない。
二ヶ月間ほどの冬休みの寮費は、二人部屋が2500元で、一人部屋が4000元。一人部屋に住めるのは研究生（大学院生）のみ。一人部屋も大して高くないので、交換留学中の学籍は日文系の4年次生だが本来は法学研究科の院生であると主張して一人部屋を交渉しようと考えていた。しかし、現在のルームメートが冬休み中に私が彼の先輩と一緒に住むように調整してくれていたので、おとなしく一人部屋は断念することにする。冬休み期間中一緒になった現在のルームメートの先輩とは、何度か会ったことがあるが、なかなかの好青年なので一人部屋に住むよりも何かと安心かもしれない。
ちなみに、私のいまのルームメートは、冬休み期間中は実家に帰るそう。私も彼も下学期学期にはいまと同じ部屋にまた戻って来るにもかかわらず、冬休み中はすべての荷物を撤去せねばならない。面倒なことこの上ないが、それが決まりなのだから仕方ない。この際せっかくなので不要な物を日本に纏めて送ってしまおうか。

下学期の寮費 （留学百十日目）

今夜、下学期の寮費の振り込み用紙を受け取らなければならない。これを貰わなければ、寮に住む権利を放棄したとみなされてしまう。受け取りの期間は今夜か明日なのだが、忘れるとまずいので、今日中に貰いにいく。
私の住む信義學苑の共有スペースに行ってみると早くも大行列が。私もこの列の最後尾に並ぶが、思ったより早く自分の番が来る。来学期も住むかどうかの意思確認および振込用紙配布の業務を行なっているスタッフは日文系の学生でないので、中国語でやり取りしなければならない。おっかなびっくり話すと何とか意思の疎通はできた。来た当初はほとんどまったく話せなかったということを考えると、それなりには喋れるようになったということだろう。
ただ、冬休み期間中の寮費はどうなっているのかなどの込み入ったことは、いまいちわからなかったので、後ほど日本語が少し話せる私の住む二階担当の幹部やルームメートに尋ねる。なんでも、冬休みの二ヶ月の寮費は下学期の寮費とは別に必要だが、冬休みの手続きはまだ先のことらしい。ほとんどの学生は冬休みには実家に帰るそうなので、下学期の手続きの方を先に済ませるようになっているのだろう。

寮の窓ガラス （留学百九日目）

留学に来て大体四ヶ月が経過したのだが、今日やっと壊れていた寮の部屋の窓ガラスが修理された。もはや修理はないと諦めていたの頃なので、嬉しい驚きである。
部屋の窓ガラスはプライバシーを考慮してかすべて模様入りのガラスなのだが、今回修理された窓だけ模様が違う。非常に不恰好なのだが、最近はあまり気にならなくなった。

鍵発見 （留学九十三日目）

鍵をなくして大騒ぎしていたのだが、それから一時間後無事にルームメートが鍵を発見したそうだ。発見場所は彼のズボンのポケット。まあ、確かに寮の中なので、なくなっていた数時間の間に合鍵を作られているという不安もないだろう。
何はともあれ、鍵は見つかったので、この件はこれで一件落着である。

鍵紛失 （留学九十二日目）

鍵紛失といっても、なくしたのは私ではなくルームメート。もちろんそれぞれ別々の鍵を持っているのだが、同じ部屋で生活している以上、これは私にとっても大問題である。彼は部屋の中でなくしたと主張しているが、部屋を探しても見つからないので、本当に部屋でなくしたのかは疑わしいといわざるを得ない。
もっとも鍵をなくしても直ぐに錠を付け替えるのならば私としては問題ない。しかし、いまのところ寮としては錠を付け替えるつもりはないようだ。紛失した鍵には部屋番号も記載されているため、誰かがこれを発見し悪用する可能性も考えられる。鍵がなくなっているにもかかわらず錠を取り替えないというのは非常に物騒な話しである。今夜はもう遅いので仕方がないが、再度錠の付け替えを要求したい。
もっとも、窓ガラスが壊れてもそのまま放置するような寮のことなので、正直なところ期待はできない。海外旅行保険の契約内容を再度確認しておいた方がいいかもしれない。

整潔競賽の奨金 （留学九十一日目）

整潔競賽の奨金を受け取るためには住民大会に出席しなければいけない。しかし、どうも部屋の代表者が出ればいいだけだそうだ。私はちょうど今夜、日文研のメンバーで湯圓を食べる約束があったので、ルームメートが代表として住民大会に出席することになる。
で、奨金は図書券500元分。日本円で2000円と考えると少ないが、台湾ではそこそこ使いでのある額ではある。少ないのではないかと一緒に湯圓を食べた日文研のクラスメートにぼやくと、四人部屋でも500元よ、と一笑に付される。
一部屋で500元なので二人で250元ずつ取ることになるのだが、ルームメートは私に300元分の図書券を受け取るように勧めるので、ありがたく300元頂くことにした。私は本をよく読むので図書券は非常にありがたいのだが、この図書券は金石堂書店が発行しているもので、金石堂書店でしか使えない。調べたところ、SOGOの中に入っているそうなので、また今度本を買いに行こうと思う。

図書券の入っていた袋
しばらくの間、窓のあたりに飾っておくことに

整潔競賽の結果 （留学九十日目）

整潔競賽の結果が発表された。第一位に選ばれたのは私の部屋。私の部屋が、信義學苑の部屋の中で一番整潔な部屋だと認定されたのである。もっとも私としては、特別奇麗に整頓されているとも思えないし、もっと改善したいポイントはたくさんあるのだが。

このblogでもしばしば寮の部屋が古くてボロイと愚痴をこぼしてきたが、それでもめげることなく、できるだけ日本にいた時と同じ水準を維持しようとしてきた結果が今回の優勝に繋がったと信じている。もちろん、部屋を綺麗に保てているのはルームメートも整理や整頓に気を使っているからである。もし、ルームメートが別の人だったり、四人部屋だったりすれば優勝できなかった可能性も高い。

優勝は名誉なことであり大変嬉しいのだが、優勝したらしたで、いろいろと面倒なこともセットで付いて来るようだ。今夜も寮の幹部が部屋にやってきて、私のデスクとルームメートのデスクの様子を撮影していった。そのうえ、奨金を受け取るには明日の住民大会に参加しなければいけないらしい。まあルームメートと一緒に行くので、中国語がちんぷんかんぷんでも問題ないだろう。また、これからしばらくの間、部屋がちゃんと整えられたままかどうか何度もチェックを受けなければいけないそうだ。

この整潔競賽は輔大の寮だけのイベントではなく、台湾では多くの学校で行なわれている一般的な行事のようだ。おそらく若いうちに掃除や片付けの大切さを覚え込ませるための動機付けの一つがこの整潔競賽なのだろう。逆に、このようなイベントが不要なほど片付けの大切さは常識として浸透しているの日本の清潔好きは、特異なことなのかもしれない。もちろん、日本でも全員が整理整頓好きだとはいえないが、それでも比較的奇麗好きが多い。このことは大いに誇るべきことだろう。
むろん台湾も立派な先進国で、一定水準以上の環境にある。それでも、衛生観念はまだ日本より若干低いのも事実である。たとえば、この前、寮の友人は私が薬局でハンドソープを買うのを見てえらく驚いていた。私の寮の中には手を洗う際にハンドソープを使う人などほとんどいないのである。しかし、SARSの大流行以降は、台湾でも衛生観念の向上が目下の重要課題の一つとなっている。公共の場で衛生問題に関する関心を呼びかけているのをよく見かける。その結果以前よりもよくなってきているとのことも聞く。もう少しすれば台湾も日本と並ぶほど奇麗好きの国になる可能性は高いだろう。